レーチがおもしろい! ~発声からセリフ術までを含むトータルなヴォイストレーニング~
守輪咲良の活動日記NO.53
レーチがおもしろい!
~発声からセリフ術までを含むトータルなヴォイストレーニング~
サンクト・ペテルブルク演劇大学に演出を学んだ西村洋一氏がSAPメンバーのためにレーチを指導してくれることになって、その第一回目が6月19日に開催された。守輪もみんなと一緒に参加、充実した2時間を過ごした。
一般に俳優の基礎訓練には発声、滑舌、腹筋、柔軟運動などいろいろあるが、それぞれ別々に指導され、あとはテキストを使っての勉強となることが多いのではないかと思う。そのため、言葉は言葉、身体は身体、感情は感情とバラバラになりやすい。舞台上で俳優が自然な演技を求められる場合、いろいろな問題が生じてくる。ひとつひとつに意識が行き過ぎて、構えが入るなどはその一例だ。
セリフは俳優の内面と声や言葉や考えとがつながり、俳優の身体を通して語られたい。そして行動につながりたい。特に心の動き(感情)が加わり、相手役とのやりとりが加わることによって演技の問題はさらに複雑になる。
スタニスラフスキー・システムでは古くからこの問題の解決への研究がすすんでいて、今回私たちが体験したレーチはそのトータルな訓練方法なのだ。
「メソード演技」について言えば、「感覚の訓練」が俳優の楽器のためのトータルな訓練になっている。多くの演劇人に誤解されているようだが、感情解放だけが目的ではない! 身体の緊張からの解放、心の動き(感情)、身体の動き、声、セリフ(言葉)、考えなどをつなげ、コントロールする能力を育てる総合的な訓練なのだ。訓練は俳優の心身を自由にし、固定概念を壊し、想像力をひろげ、自由な発想を促すことに役立っている。
さて西村さんのワークショップに話を戻そう。
二人でのやり取りが中心だったが、相手との間におこるものを常に大切にすることが基本。身体を使って動きながら、意味のない言葉(ムモマメミ)を繰り返し唱えてやりとりする。
いろいろなパターンを繰り返しやりとりしているうちに、身体が慣れてきて楽になっていく。
そして最後に二人一組ずつ前へ出てやってみる。それぞれが右手で蛇の頭をつくり、自分はその蛇を操る人形使いのようになる。舞台を自由に動きながら、ムモマメミを繰り返し、短いセリフを間にはさみ込む。二人の間に何がおこるか・・・即興でのやりとりがはじまる。しばらく続けていると、気持ちが動いてきて二人のセリフのやり取りがいろいろに変化していく。これが実に楽しかった!
考えている暇がないので、意識がひとつ一つに行き過ぎないため、構えが入らない。思いがけない面白いやりとりが生まれる。
こうして2時間があっと言う間に過ぎた。帰りはみんなで美味しいビールとおしゃべりで盛り上がり! さて次はどんなことをやるのだろう。とても楽しみなのだ!
次回は7月29日(火)18:30~20:30
問い合わせ、参加希望の方は守輪まで。
----------------------------------------------------------------------
守輪咲良の主催するSAKURA ACTING PLACEへの参加方法、劇集団咲良舎の上演記録、ワークショップ等の詳しい情報はSAKURA ACTING PLACEへ。
←ブログランキング&成分解析サービス「blogram」に参加してます。こちらをクリックお願いします。
←ブログ村のランキングに参加してます。こちらもクリックお願いします。
----------------------------------------------------------------------
レーチがおもしろい!
~発声からセリフ術までを含むトータルなヴォイストレーニング~
サンクト・ペテルブルク演劇大学に演出を学んだ西村洋一氏がSAPメンバーのためにレーチを指導してくれることになって、その第一回目が6月19日に開催された。守輪もみんなと一緒に参加、充実した2時間を過ごした。
一般に俳優の基礎訓練には発声、滑舌、腹筋、柔軟運動などいろいろあるが、それぞれ別々に指導され、あとはテキストを使っての勉強となることが多いのではないかと思う。そのため、言葉は言葉、身体は身体、感情は感情とバラバラになりやすい。舞台上で俳優が自然な演技を求められる場合、いろいろな問題が生じてくる。ひとつひとつに意識が行き過ぎて、構えが入るなどはその一例だ。
セリフは俳優の内面と声や言葉や考えとがつながり、俳優の身体を通して語られたい。そして行動につながりたい。特に心の動き(感情)が加わり、相手役とのやりとりが加わることによって演技の問題はさらに複雑になる。
スタニスラフスキー・システムでは古くからこの問題の解決への研究がすすんでいて、今回私たちが体験したレーチはそのトータルな訓練方法なのだ。
「メソード演技」について言えば、「感覚の訓練」が俳優の楽器のためのトータルな訓練になっている。多くの演劇人に誤解されているようだが、感情解放だけが目的ではない! 身体の緊張からの解放、心の動き(感情)、身体の動き、声、セリフ(言葉)、考えなどをつなげ、コントロールする能力を育てる総合的な訓練なのだ。訓練は俳優の心身を自由にし、固定概念を壊し、想像力をひろげ、自由な発想を促すことに役立っている。
さて西村さんのワークショップに話を戻そう。
二人でのやり取りが中心だったが、相手との間におこるものを常に大切にすることが基本。身体を使って動きながら、意味のない言葉(ムモマメミ)を繰り返し唱えてやりとりする。
いろいろなパターンを繰り返しやりとりしているうちに、身体が慣れてきて楽になっていく。
そして最後に二人一組ずつ前へ出てやってみる。それぞれが右手で蛇の頭をつくり、自分はその蛇を操る人形使いのようになる。舞台を自由に動きながら、ムモマメミを繰り返し、短いセリフを間にはさみ込む。二人の間に何がおこるか・・・即興でのやりとりがはじまる。しばらく続けていると、気持ちが動いてきて二人のセリフのやり取りがいろいろに変化していく。これが実に楽しかった!
考えている暇がないので、意識がひとつ一つに行き過ぎないため、構えが入らない。思いがけない面白いやりとりが生まれる。
こうして2時間があっと言う間に過ぎた。帰りはみんなで美味しいビールとおしゃべりで盛り上がり! さて次はどんなことをやるのだろう。とても楽しみなのだ!
次回は7月29日(火)18:30~20:30
問い合わせ、参加希望の方は守輪まで。
----------------------------------------------------------------------
守輪咲良の主催するSAKURA ACTING PLACEへの参加方法、劇集団咲良舎の上演記録、ワークショップ等の詳しい情報はSAKURA ACTING PLACEへ。


![]() | ||
![]() | ![]() | ![]() |
----------------------------------------------------------------------
スポンサーサイト