「本気の役者たち」いよいよ公演開始
「本気の役者たち」いよいよ公演開始
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守輪咲良が演出・出演するシアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」がいよいよ本日初日を迎えます。
10月21日、22日、23日の3日間。今回は55分間の短い芝居ですので、1日3公演の日もございます。特に午後4時の回は「4時割り」として、どなたでも一般2500円のところ、2000円でご覧になれます。
なお、こちらに各回別のキャスト名を発表しております。A班、B班異なるキャストの回を両方ご覧になる方の参考になると思います。
《日時》
10月21日(水) 14:00~A班 / 20:00~B班
10月22日(木) 13:00~A班 / 16:00~B班 / 20:00~A班
10月23日(金) 13:00~B班 / 16:00~A班 / 19:30~B班
最終日夜の部の開演時間が30分早くなります。ご注意下さい。
すでにチケット御購入の皆さん、ご予約いただいた皆さん、誠にありがとうございます。
公演回数が多い為、まだお席に余裕がございます。よろしくお願いいたします。
シアターコレクティブ実験劇場「本気の役者たち」の情報はこちら。
予約お申し込み・問い合わせ先:
■シアターコレクティブ事務所(シアターΧ内) TEL 03-5624-1181 FAX 03-5624-1155
■咲良舎
〒145-0065 東京都大田区東雪谷3-22-10 有限会社咲良舎
TEL & FAX 03-3726-6887
URL : http://www.sakuranotayori.com/
E-Mail : sakura-sha@sakuranotayori.com
新岳大典
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守輪咲良が演出・出演するシアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」がいよいよ本日初日を迎えます。
10月21日、22日、23日の3日間。今回は55分間の短い芝居ですので、1日3公演の日もございます。特に午後4時の回は「4時割り」として、どなたでも一般2500円のところ、2000円でご覧になれます。
なお、こちらに各回別のキャスト名を発表しております。A班、B班異なるキャストの回を両方ご覧になる方の参考になると思います。
《日時》
10月21日(水) 14:00~A班 / 20:00~B班
10月22日(木) 13:00~A班 / 16:00~B班 / 20:00~A班
10月23日(金) 13:00~B班 / 16:00~A班 / 19:30~B班
最終日夜の部の開演時間が30分早くなります。ご注意下さい。
すでにチケット御購入の皆さん、ご予約いただいた皆さん、誠にありがとうございます。
公演回数が多い為、まだお席に余裕がございます。よろしくお願いいたします。
シアターコレクティブ実験劇場「本気の役者たち」の情報はこちら。
予約お申し込み・問い合わせ先:
■シアターコレクティブ事務所(シアターΧ内) TEL 03-5624-1181 FAX 03-5624-1155
■咲良舎
〒145-0065 東京都大田区東雪谷3-22-10 有限会社咲良舎
TEL & FAX 03-3726-6887
URL : http://www.sakuranotayori.com/
E-Mail : sakura-sha@sakuranotayori.com
新岳大典

「本気の役者たち」各回別キャスト表
「本気の役者たち」各回別キャスト表
守輪咲良が演出・出演するシアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」もいよいよ明後日初日となりました。
キャスト10名のうち、半分の5名がA班、B班で変わります。3日間の公演ですが上演時間55分の芝居の為、1日3公演の日もあって、全8公演となっております。
各回別のキャスト表は下記の通りです。A班とB班の両方のご観劇はいかがでしょうか?
たとえば、「10月22日(木) 午後0時30開場・午後1時開演のA班を一般2500円で約1時間ご覧になってから、午後2時から3時半まで両国界隈を散策、午後3時半開場・午後4時開演のB班を4時割2000円でご覧になる」というような組み合わせはいかがでしょうか。すでに、御予約をいただいた皆様もおすすめします。
同じ芝居を違うキャストで同じ日に見るというのも面白いと思います。それでは、よろしくお願いいたします。
新岳大典
《日時》
10月21日(水) 14:00~A班 / 20:00~B班
10月22日(木) 13:00~A班 / 16:00~B班 / 20:00~A班
10月23日(金) 13:00~B班 / 16:00~A班 / 19:30~B班
最終日夜の部の開演時間が30分早くなります。ご注意下さい。
10月21日(水) 14:00~ A班
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月21日(水) 20:00~ B班
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月22日(木) 13:00~ A班
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月22日(木) 16:00~ B班 4時割り→2000円でご覧になれます
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月22日(木) 20:00~ A班
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月23日(金) 13:00~ B班
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月23日(金) 16:00~ A班 4時割り→2000円でご覧になれます
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月23日(金) 19:30~ B班
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
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守輪咲良が演出・出演するシアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」もいよいよ明後日初日となりました。
キャスト10名のうち、半分の5名がA班、B班で変わります。3日間の公演ですが上演時間55分の芝居の為、1日3公演の日もあって、全8公演となっております。
各回別のキャスト表は下記の通りです。A班とB班の両方のご観劇はいかがでしょうか?
たとえば、「10月22日(木) 午後0時30開場・午後1時開演のA班を一般2500円で約1時間ご覧になってから、午後2時から3時半まで両国界隈を散策、午後3時半開場・午後4時開演のB班を4時割2000円でご覧になる」というような組み合わせはいかがでしょうか。すでに、御予約をいただいた皆様もおすすめします。
同じ芝居を違うキャストで同じ日に見るというのも面白いと思います。それでは、よろしくお願いいたします。
新岳大典
《日時》
10月21日(水) 14:00~A班 / 20:00~B班
10月22日(木) 13:00~A班 / 16:00~B班 / 20:00~A班
10月23日(金) 13:00~B班 / 16:00~A班 / 19:30~B班
最終日夜の部の開演時間が30分早くなります。ご注意下さい。
10月21日(水) 14:00~ A班
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月21日(水) 20:00~ B班
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月22日(木) 13:00~ A班
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月22日(木) 16:00~ B班 4時割り→2000円でご覧になれます
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月22日(木) 20:00~ A班
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月23日(金) 13:00~ B班
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月23日(金) 16:00~ A班 4時割り→2000円でご覧になれます
アルガント夫人・・・向井弘子 アムラン夫人・・・・五百蔵久子
アラマント・・・・・佐々木智子 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・創間元哉
リゼット・・・・・・二木咲子 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三
10月23日(金) 19:30~ B班
アルガント夫人・・・志賀由美 アムラン夫人・・・・守輪咲良
アラマント・・・・・幹本彩乃 エラスト・・・・・・桑原洋一
アンジェリック・・・金田直子 メルラン・・・・・・西村雄正
リゼット・・・・・・三石美咲 ブレーズ・・・・・・岩山暁臣
コレット・・・・・・天崎温子 村の公証人・・・・・春日井順三

「本気の役者たち」いよいよ本番一週間前
「本気の役者たち」いよいよ本番一週間前
守輪咲良が演出・出演するシアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」の
本番は10月21日、22日、23日の3日間です。ついに一週間後が本番となりました。今回は55分間の短い芝居ですので、1日3公演の日もございます。特に午後4時の回は「4時割り」として、どなたでも一般2500円のところ、2000円でご覧になれます。
《日時》
10月21日(水) 14:00~A班 / 20:00~B班
10月22日(木) 13:00~A班 / 16:00~B班 / 20:00~A班
10月23日(金) 13:00~B班 / 16:00~A班 / 19:30~B班
最終日夜の部の開演時間が30分早くなります。ご注意下さい。
すでにチケット御購入の皆さん、ご予約いただいた皆さん、誠にありがとうございます。
まだお席に余裕がございます。よろしくお願いいたします。
シアターコレクティブ実験劇場「本気の役者たち」の情報はこちら。キャストの写真なども載っている公演チラシも表裏ご覧になれます。
予約お申し込み・問い合わせ先:
■シアターコレクティブ事務所(シアターΧ内) TEL 03-5624-1181 FAX 03-5624-1155
■咲良舎
〒145-0065 東京都大田区東雪谷3-22-10 有限会社咲良舎
TEL & FAX 03-3726-6887
URL : http://www.sakuranotayori.com/
E-Mail : sakura-sha@sakuranotayori.com
当日お配りするパンフレットに掲載予定の守輪咲良の文章をここに紹介させていただきます。
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「演じる」ために「演じない」ことからはじめる!
年明けとともに「本気の役者たち」のワークショップがはじまった。
本気の役者たちは「演じる」ことそのものがテーマの特異な作品で、私たちはたくさんの課題を抱えてスタートした。2月22日にその舞台発表をやることになり、大胆にもスタニスラフスキーに関するシンポジウムを合わせて企画した。マリヴォーの「演技論」といわれるこの作品とスタニスラフスキーを重ねるには時期尚早だったし準備が不充分すぎたが、機が熟したら是非改めてやってみたいと思っている。
マリヴォーにとって俳優の演技の自然さは重要不可欠なもので、それは即興劇の伝統を持つ新イタリア人劇団では演技の自発性によって支えられていたが、当時のコメディ・フランセーズでは専属の役者たちのわざとらしい演技や過度の自己顕示欲に、マリヴォーは非常に悩まされていたと言う。その辺の事情は本作品の翻訳を収録した「マリヴォー戯曲選集」(佐藤実枝編訳)に詳しく書かれており、マリヴォー劇の登場人物たちを演じるには、『演じていることを気づかせない透明な演技が必要』なのだと言う。そのうえ今回は舞台上が稽古場になり、虚構と現実が入り交じって「演じる」ことの境界線がどこにあるかも分からなくなり、ブレーズらは演じないほど〈良い演技〉になるという設定だ。大変なことになったが、私たちもまず「演じる」ために「演じない」演技からはじめることにした。とは言っても、セリフによっては素人役者の〈くさい芝居〉を演ずることも要求される。これは容易なことではない。
舞台衣裳もどきのファッションや雑誌のモデルまがいのメーキャップが街にあふれ、自己演出が日常的になっている時代、「演じない」演技に取り組む役者たちには素顔が求められ、心の嘘が暴かれる。日常の嘘を捨て、舞台の真実を求めていく「演じない」演技には、時として大きな勇気が必要となる。スタニスラフスキーが言う「真の演技は俳優の体験からしか生み出せない」とするなら、登場人物として舞台にいる役者はそこに起こる出来事を何らかの形で実際に体験しているはずである。稽古場でぶつかり合う〈役の人物〉としての感情の対立や融合も、そのまま役者同士の心に起こりかねない。勿論、芝居が終われば現実あるのみだが、その境界線は非常に危うい。嘘はほんとう? ほんとうは嘘? 舞台に取り組む人間にとっては、人生と芝居の境界線がはっきりしないところに怖さもあり、面白さもあると思うのだが・・・。
守輪咲良
シアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」当日配布パンフレットより
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守輪咲良が演出・出演するシアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」の
本番は10月21日、22日、23日の3日間です。ついに一週間後が本番となりました。今回は55分間の短い芝居ですので、1日3公演の日もございます。特に午後4時の回は「4時割り」として、どなたでも一般2500円のところ、2000円でご覧になれます。
《日時》
10月21日(水) 14:00~A班 / 20:00~B班
10月22日(木) 13:00~A班 / 16:00~B班 / 20:00~A班
10月23日(金) 13:00~B班 / 16:00~A班 / 19:30~B班
最終日夜の部の開演時間が30分早くなります。ご注意下さい。
すでにチケット御購入の皆さん、ご予約いただいた皆さん、誠にありがとうございます。
まだお席に余裕がございます。よろしくお願いいたします。
シアターコレクティブ実験劇場「本気の役者たち」の情報はこちら。キャストの写真なども載っている公演チラシも表裏ご覧になれます。
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■咲良舎
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TEL & FAX 03-3726-6887
URL : http://www.sakuranotayori.com/
E-Mail : sakura-sha@sakuranotayori.com
当日お配りするパンフレットに掲載予定の守輪咲良の文章をここに紹介させていただきます。
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「演じる」ために「演じない」ことからはじめる!
年明けとともに「本気の役者たち」のワークショップがはじまった。
本気の役者たちは「演じる」ことそのものがテーマの特異な作品で、私たちはたくさんの課題を抱えてスタートした。2月22日にその舞台発表をやることになり、大胆にもスタニスラフスキーに関するシンポジウムを合わせて企画した。マリヴォーの「演技論」といわれるこの作品とスタニスラフスキーを重ねるには時期尚早だったし準備が不充分すぎたが、機が熟したら是非改めてやってみたいと思っている。
マリヴォーにとって俳優の演技の自然さは重要不可欠なもので、それは即興劇の伝統を持つ新イタリア人劇団では演技の自発性によって支えられていたが、当時のコメディ・フランセーズでは専属の役者たちのわざとらしい演技や過度の自己顕示欲に、マリヴォーは非常に悩まされていたと言う。その辺の事情は本作品の翻訳を収録した「マリヴォー戯曲選集」(佐藤実枝編訳)に詳しく書かれており、マリヴォー劇の登場人物たちを演じるには、『演じていることを気づかせない透明な演技が必要』なのだと言う。そのうえ今回は舞台上が稽古場になり、虚構と現実が入り交じって「演じる」ことの境界線がどこにあるかも分からなくなり、ブレーズらは演じないほど〈良い演技〉になるという設定だ。大変なことになったが、私たちもまず「演じる」ために「演じない」演技からはじめることにした。とは言っても、セリフによっては素人役者の〈くさい芝居〉を演ずることも要求される。これは容易なことではない。
舞台衣裳もどきのファッションや雑誌のモデルまがいのメーキャップが街にあふれ、自己演出が日常的になっている時代、「演じない」演技に取り組む役者たちには素顔が求められ、心の嘘が暴かれる。日常の嘘を捨て、舞台の真実を求めていく「演じない」演技には、時として大きな勇気が必要となる。スタニスラフスキーが言う「真の演技は俳優の体験からしか生み出せない」とするなら、登場人物として舞台にいる役者はそこに起こる出来事を何らかの形で実際に体験しているはずである。稽古場でぶつかり合う〈役の人物〉としての感情の対立や融合も、そのまま役者同士の心に起こりかねない。勿論、芝居が終われば現実あるのみだが、その境界線は非常に危うい。嘘はほんとう? ほんとうは嘘? 舞台に取り組む人間にとっては、人生と芝居の境界線がはっきりしないところに怖さもあり、面白さもあると思うのだが・・・。
守輪咲良
シアターコレクティブ実験劇場2009「本気の役者たち」当日配布パンフレットより
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