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守輪咲良活動日記No.25 アメリカでの俳優修業~From MIKA



アメリカでの俳優修業~From MIKA


 2003年12月、シアターΧで上演した久生十蘭作「金狼」に出演していたMIKAだけど、その後、演技の勉強のためにニューヨークへ出発。あれから何年経つのか・・・。先日、突然ロサンゼルスから彼女の便りが届いた。
 アメリカでの生活もようやく慣れて落ち着いたのか、演技の勉強はいよいよこれからだと言う。英語で本格的に実践的な演技の勉強を続ける大変さは今も昔も変わらない。やっぱり時間がかかる。頑張って欲しい!

 現地での状況や彼女の活動などをメールのやり取りを通して紹介します。昔と違って簡単に渡米できる今の時代、演技の勉強も簡単にできるように思っている人が多いかも知れない。でも、実情はなかなか厳しいのです。少しでも参考になりますように。本人の許可を得て、本ブログに掲載いたします。

                                   守輪咲良



MIKA SANTOH様  1月22日 

 うれしいお便りいただきました。お元気でなによりです。ようやく演技の勉強に打ち込める状況もよく分かりました。願わくばしっかり演技の基礎を身につけて、これからの活動に生かしてもらいたいと心から願っております。
 L.A.にはあまり詳しくありませんが、ステラ・アドラー・アカデミーという学校はいかがですか? ステラ・アドラーはすでに亡くなっておりますが、昨年、彼女の本が日本でも出版されました。

 Stella Adler The Art of Acting「魂の演技レッスン22」

 ストラスバーグに反発して独自の指導法を切り開き、マーロン・ブランドを世に送り出したことで有名です。
 私はストラスバーグとの出会いで学んだものは大きいけれど、ステラ・アドラーの指導にも大変共感しています。
 二人共アメリカ演劇界の偉大な指導者ですが、背景に共通したワフタンゴフという人の影響が大きいと思います。また、ステラ・アドラーは直接スタニスラフスキーから指導を受けてもいます。
 演技の勉強がはじまったら、またお知らせください。
 くれぐれもお体を大切に! 
                                    守輪咲良


咲良さん 2月21日 

 メールありがとうございました! いつもお言葉いただくと、考えさせられることがあって、なかなか返事ができません。

 今回は、演技の基礎を身につけるという点に関して。
 最近のアメリカでは、映画だけでなく、テレビの俳優も演技が上手いです。
 メソッドは今も人気で、どんな俳優も一度は経験しているようですが、
 自然なのに説得力があって、ドラマティックな場面ではドラマティックです。
 とかく、見た目重視が横行しているハリウッドかと思いきや、本当に俳優のレベルは高いです。

 1ヶ月前までは、「どうやってコネクションを拡げようか」と言う事で頭が一杯でしたが(笑われるかも知れませんが、アジア人俳優にとっては重要なファクターです)、演技の基礎もアヤフヤな事実を、咲良さんに指摘されてハッと我に戻りました。まぁ、でも、来月からコールドリーディングのクラスに参加します。何となくオーディションテクニックに走りそうな予感はしますが、コールドリーディングしている自分の姿を全て映像に撮ってくれるので、まず自分の今の位置を確認するためにも良いかと思いました。

 教えていただいた、ステラ・アドラーの本を買いました。
 読み始めましたが、と──っても、面白くて、役者の基本が書かれていて、一語一語に重みを感じます。ちょっと、咲良先生を思い出しました。
 結構、おっしゃってる事と重複してることが多いように感じます。

 英語で芝居することの大変さを、最近しみじみ感じています。
 バックグランドも違い、人種によって使う単語が違い、アジア人としてしか認識されず、その中でどれだけ自由に表現できるのだろうと考えてしまいます。

 ただ、こんな厳しい環境でも、仲間ができると楽しくなってきました。
アメリカ人も、俳優修行の中では日本人と同じだと思いました。
 もう少し、ここで頑張ります。
 日本は、梅の季節ですか? ロサンゼルスはいつも暖かいので、年がら年中同じような花が咲いています。また、お便りします。

                                  MIKA SANTOH
   


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守輪咲良活動日記No.24 基礎がなくても芝居ができてしまう日本の現状

基礎がなくても芝居ができてしまう日本の現状



 1月8日から始まった第14回12週間クラスは、今、ちょうど半分のレッスンが終わったところ。結局テキストを、予定していた「わが町」から「ガラスの動物園」に変更して、役作りへのプロセスに取り組んでいる。今回このプロセスには初の挑戦となる! 果たして12週間でどこまで進むだろうか、やってみなければ分からないと腹をくくってスタートさせた。基礎がどこまで身についたかにかかっているからだ。まずは舞台上のいわゆる〈与えられた状況〉〈役〉として場にいることからはじまったが・・・。やってみてすぐに〈役〉に入っていくことが怖いという声があがった。これは経験のある人なら分からなくはないことだ。〈役〉として行動し、セリフを語るとき、自分自身のこだわり、しがらみ、プライド、そういう要らないものを捨てなければ〈役〉としてはいられない。役者にとって、自分がしがみついている何かを手放さなきゃならなくなる瞬間、これが怖い! 

 日本の俳優教育では、この〈役〉を演じるということをちゃんとやっていない。結局、多くの俳優はだいたい自分の楽なところで芝居をしたり、役者によっては気持ちいいところでやるようになる。俳優に必要なリラックスを、芝居を楽にやることと取り違えているのではないだろうか? 演技の基礎がない。でも、悲しいことに現場では、俳優がそれなりに魅力的であれば、演技はそれですんでしまう。〈役〉を演じるための勉強をしたいと思っている役者たちも多いはずだが、それには演技の基礎をきちんと身につける必要性がある。でも、どこかの劇場で一度芝居を始めてしまうと、基礎の勉強にはもうなかなか時間をかけられなくなってしまう。基礎がなくても芝居ができてしまうのが日本の現状だ。

 劇団櫻花舎時代、私たちはまだまだ基礎の勉強が必要なうちに、渋谷ジァンジァンで連続上演の公演活動をはじめた。客席の前で舞台に立つという緊張感を体験しながら、基礎を積み重ねていきたいと思っていた。でも10年単位くらいの心がけでじっくりやっていくのでなければ無理。反省は多い。渋谷ジァンジァンマリヴォーの連続上演が決まったとき、最初の3本は2ヶ月に一本という信じ難いペースでやるようにと、劇場側から私たちに試練が与えられた。死に態になりながらもその試練に耐え、3本目でガラガラだった客席が埋まるようになり、客席に笑いがおこりはじめ、私たちはこの連続上演をさらに続けることになった。それは3ヶ月に一本のペースという、別な戦いのはじまりだった。こうなるともうどうしようもない。次から次へと公演活動が続き、パンクするまで坂を上って行くしかなくなる。どこかで休んで基本に戻るなど、とてもできるものではない。今更ながらの反省だが、基礎はやっぱりしっかり身についてから活動をはじめるべきだと思う。でも、あの当時はそれをやっていたらマリヴォーの連続上演はできなかったとも思う。

 昨年12月の日露演劇会議のシンポジウムで、現在の日本の演劇教育における問題点として、「俳優の基礎訓練を繰り返していく忍耐力がない」ことが話題にあがった。すぐに次のことをやりたがるし、発表会やら本番への目標への切り替えになってしまう。実際、少し演技のことが分かってきたな、これからだなと期待していると、事務所探しに忙しくなったり、公演活動が忙しくなったりして、レッスンから遠ざかっていく人が後を絶たない。本当に残念だ。


 (守輪咲良)


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守輪咲良活動日記No.23. マザー・テレサ映画祭

マザー・テレサ映画


 宗教や人種をこえて、貧しい人々のために生きたマザー・テレサの生誕100年を記念して、今、7本のドキュメンタリーが恵比寿の東京都写真美術館ホールで一挙上映中だ。石山敏さんから試写会のご案内をいただかなかったら、このところ頓に慌ただしい私はマザーの世界に触れる機会がなかったと思う。観てよかった! 12月、イギリスの「すばらしいことを神さまのために」(1969年ピーター・シェファー監督)と「マザー・テレサと生きる」(2009年千葉茂樹監督)を試写会で観た。石山敏さんは、今回、この「マザー・テレサと生きる」のカメラを廻している。ホームページ「さくらの便り」のなかの「雑記帳」第16回に書いたことがあるが、石山敏さんは若い頃うちで勉強をしていたことがある人だ。長いこと制作関連の仕事をしていたが、今は独立している。今回のような良い仕事をしてくれているのが本当に嬉しい!
 この映画に出てくる伊沢さんという俳句を詠む老人は12月に試写会を見て、1月8日に静かに亡くなったそうだ。先日、映画を観に行った新岳から聞いた。涙がとまらなかったと言う。

 マザー・テレサは1979年にノーベル平和賞を受賞、1981年に来日。1997年に亡くなっている。二つの世界大戦を経験した20世紀という激動の時代に、マザー・テレサは自らの行いによって「愛」とは何かを世界中に示し続けた。今はマザーのことを知らない若い人たちも沢山いるだろうと思う。是非、この機会にマザーの行動を知り、無償の愛やその優しさに触れて欲しい。映画祭は2月14日まで。

 先日、テレビでまた母親が再婚相手の男と二人で自分の子どもを殴り殺したニュースが報じられていた。鬼だなと思う。愛の不毛の時代、無力感に襲われやすい私たちに何ができるのか・・・。

 映画祭のパンフに載っているマザー・テレサの言葉より

愛はつづく・・・
私たちの働きは、
大海の一滴の水にすぎないかもしれません。
でも、大きな海も、一滴の水なしには、
大海にならないと思うのです。



 (守輪咲良)

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2008年10月20日から数えて
プロフィール

sakuramoriwa

Author:sakuramoriwa
守輪咲良。演出家。演技私塾「櫻塾」代表。劇集団「咲良舎」主宰。日本演出者協会会員。一般社団法人日露演劇会議・常務理事。明治大学文学部卒。札幌市出身。

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