守輪咲良の活動日記NO.44「2つのワークショップin札幌」
夏を振り返って その2
2つのワークショップin札幌
~ 教文演劇フェスティバルワークショップ と 日露演劇会議主催「高校生のためのドラマワークショップ」 ~
8月に入って能登の和倉温泉に出かける用があって・・・。札幌の前に能登の話を少し・・・。
能登は今回で3度目だったが、思いがけなく、初めて御陣乗太鼓を観ることができた!
夜叉面、爺面、達磨面、幽霊面など様々な面をつけ、暗いなか、どこからともなく一人、また一人と登場して、ふいに太鼓が打ち鳴らされる。面がすばらしい。なんと頭髪が海藻だったりする。それぞれの独特な動き! 見得を切ったりしながら叩く太鼓のリズム! 登場の仕方も太鼓のはじまり方も、とにかくかっこいい! ドキドキするような演劇的な構成にすっかり魅了されてしまった! 益々、能登が好きになる。そして興奮も冷めやらない次の日の早朝、特急に乗り込み帰京。途中、台風の影響で列車は遠回りし、1時間半ほど遅れたが無事東京駅に到着、そのまま、シーンワーク・クラスへ。
何とも忙しい!!
2日後には札幌へ向けて出発だ。
今回は寝台特急北斗星の帰りの予約が取れなかったので、思い切って新幹線を使ってみることにした。以前にも書いたが、耳の具合で飛行機に乗れないものだから、すべて陸路を使っての移動となる。
10:28東京発の新幹線で新青森へ。新青森から特急で函館へ。函館で乗り換えて札幌に着くのが20:49だ。さすがに最後の2時間くらいは飽きた。しかし、その日のうちに札幌に着くなんて! そして、北斗星を使っていた時には見られなかった北青森や南北海道の素晴らしい景色が見られるのだ。
さて、いよいよ札幌だ! ワークショップだ!
教文演劇フェスティバルでの4日間のワークショップ。そして、そこに日露演劇会議主催の「高校生のためのドラマワークショップ」が重なった。
今回初めての試みで、札幌の高校演劇部の生徒と3時間だけのワークショップが、先生がたのご協力で実現した。3時間で何をどう体験してもらうか、話しながらの時間も必要だし、伝えたいことはいろいろあって、でも詰め込みすぎても逆効果だし・・・。何とも難しい3時間。そもそも3時間とは、参加者の緊張がほどけてきた頃に終了になるってことなのだ。
今回は本当に実験的な3時間だけだったけれど、それでも「やって良かった!」と思えたことには、参加した高校生が、夜の教文のワークショップを見学して、「自分たちがやっていた時は、緊張していたし夢中で余裕がなかったけれど、見学していると客観的に見ることができてとても勉強になった」 と、生き生きとした表情で語ってくれたことだ。次回は3日間くらいかけてじっくりやってみたい。
それにしても、札幌の高校生、のびのびしていたなあ。
さて、4日間にわたって開催される今年4年目の教文ワークショップ。最初の2日間は初めてコースと経験者コースの合同で行われる。あらためて4日間の内容づくりに、ああでもない、こうでもないと検討を重ねた。経験者コースの最後の2日間は、テキストを中心に行われる。今回女性は岸田國士の「ヂアロオグ・プランタニエ」を、男性は「喜びの孤独な衝動」を使用。
お互いの関係性や状況づくりに集中するには、セリフをすっかり暗記してしまう前に、一度、テキストを手放して舞台上の場所にいてみることからはじめる。セリフの暗記に煩わされることなく、どういう場所で、どういう2人に何が起こっているのか・・・舞台上で役者の集中力が働きはじめるとき、役者の存在感が変わってくる。2日間の最後に、それぞれの芝居がさてどう展開していくか・・・、毎回、それが勝負みたいなところがある。打ち上げのビールのおいしさがかかっているのだ。去年はなかなか美味しくビールを飲んだ記憶があったけど、さて今年は?! やり始めは、2日間でやるには岸田國士、ちょっと難しかったかなと思ったりしたけれど、何となんと、最終回はみなさん、お見事でした! みなさん、ちゃんと成長している! それが嬉しかった。
打ち上げ会場で、世話人に「今年のが一番良かったんじゃない?」と言われてホッとしながら、結構おいしくビールを飲んでいたのだが、長時間冷房のきいた会場にいてお腹を冷やしたらしく、そこに冷えたビールを流し込んだせいか、実家に帰宅して急性胃腸炎をおこしてしまい、エライ目にあってしまった。来年、またみんなに会えますように!
(守輪咲良)
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守輪咲良の主催するSAKURA ACTING PLACEへの参加方法、劇集団咲良舎の上演記録、ワークショップ等の詳しい情報はSAKURA ACTING PLACEへ。
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8月に入って能登の和倉温泉に出かける用があって・・・。札幌の前に能登の話を少し・・・。
能登は今回で3度目だったが、思いがけなく、初めて御陣乗太鼓を観ることができた!
夜叉面、爺面、達磨面、幽霊面など様々な面をつけ、暗いなか、どこからともなく一人、また一人と登場して、ふいに太鼓が打ち鳴らされる。面がすばらしい。なんと頭髪が海藻だったりする。それぞれの独特な動き! 見得を切ったりしながら叩く太鼓のリズム! 登場の仕方も太鼓のはじまり方も、とにかくかっこいい! ドキドキするような演劇的な構成にすっかり魅了されてしまった! 益々、能登が好きになる。そして興奮も冷めやらない次の日の早朝、特急に乗り込み帰京。途中、台風の影響で列車は遠回りし、1時間半ほど遅れたが無事東京駅に到着、そのまま、シーンワーク・クラスへ。
何とも忙しい!!
2日後には札幌へ向けて出発だ。
今回は寝台特急北斗星の帰りの予約が取れなかったので、思い切って新幹線を使ってみることにした。以前にも書いたが、耳の具合で飛行機に乗れないものだから、すべて陸路を使っての移動となる。
10:28東京発の新幹線で新青森へ。新青森から特急で函館へ。函館で乗り換えて札幌に着くのが20:49だ。さすがに最後の2時間くらいは飽きた。しかし、その日のうちに札幌に着くなんて! そして、北斗星を使っていた時には見られなかった北青森や南北海道の素晴らしい景色が見られるのだ。
さて、いよいよ札幌だ! ワークショップだ!
教文演劇フェスティバルでの4日間のワークショップ。そして、そこに日露演劇会議主催の「高校生のためのドラマワークショップ」が重なった。
今回初めての試みで、札幌の高校演劇部の生徒と3時間だけのワークショップが、先生がたのご協力で実現した。3時間で何をどう体験してもらうか、話しながらの時間も必要だし、伝えたいことはいろいろあって、でも詰め込みすぎても逆効果だし・・・。何とも難しい3時間。そもそも3時間とは、参加者の緊張がほどけてきた頃に終了になるってことなのだ。
今回は本当に実験的な3時間だけだったけれど、それでも「やって良かった!」と思えたことには、参加した高校生が、夜の教文のワークショップを見学して、「自分たちがやっていた時は、緊張していたし夢中で余裕がなかったけれど、見学していると客観的に見ることができてとても勉強になった」 と、生き生きとした表情で語ってくれたことだ。次回は3日間くらいかけてじっくりやってみたい。
それにしても、札幌の高校生、のびのびしていたなあ。
さて、4日間にわたって開催される今年4年目の教文ワークショップ。最初の2日間は初めてコースと経験者コースの合同で行われる。あらためて4日間の内容づくりに、ああでもない、こうでもないと検討を重ねた。経験者コースの最後の2日間は、テキストを中心に行われる。今回女性は岸田國士の「ヂアロオグ・プランタニエ」を、男性は「喜びの孤独な衝動」を使用。
お互いの関係性や状況づくりに集中するには、セリフをすっかり暗記してしまう前に、一度、テキストを手放して舞台上の場所にいてみることからはじめる。セリフの暗記に煩わされることなく、どういう場所で、どういう2人に何が起こっているのか・・・舞台上で役者の集中力が働きはじめるとき、役者の存在感が変わってくる。2日間の最後に、それぞれの芝居がさてどう展開していくか・・・、毎回、それが勝負みたいなところがある。打ち上げのビールのおいしさがかかっているのだ。去年はなかなか美味しくビールを飲んだ記憶があったけど、さて今年は?! やり始めは、2日間でやるには岸田國士、ちょっと難しかったかなと思ったりしたけれど、何となんと、最終回はみなさん、お見事でした! みなさん、ちゃんと成長している! それが嬉しかった。
打ち上げ会場で、世話人に「今年のが一番良かったんじゃない?」と言われてホッとしながら、結構おいしくビールを飲んでいたのだが、長時間冷房のきいた会場にいてお腹を冷やしたらしく、そこに冷えたビールを流し込んだせいか、実家に帰宅して急性胃腸炎をおこしてしまい、エライ目にあってしまった。来年、またみんなに会えますように!
(守輪咲良)
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