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守輪咲良の活動日記NO.51「【裸にしたい男】竹野内豊さんのプライベート・レッスン」

守輪咲良の活動日記NO.51


 【裸にしたい男】竹野内豊さんのプライベート・レッスン



 昨年10月に、NHKBSプレミアムで放映された「裸にしたい男」竹野内豊編をみた。
 竹野内さんがNew York でメソード演技のプライベート・レッスンを一週間受け、そのプロセスをカメラが追う。前編と後編、二度にわたっての放送になっている。
 コーチはエミー賞トニー賞などに輝くイーライ・ウォラックの娘、ロベルタ・ウォラック。サム・シェパード作「心の嘘」からジェイク役のモノローグを使用。

 竹野内さんは演技の訓練を受けたことがなく、一度受けてみたい気持ちがなくはないが、積極的な欲求があったわけではないらしい。NHKBSはなんて素晴らしい企画を組んでくれたのだろう。昨年7月、竹野内さんの特訓がはじまった。

 レッスンは役の人物を探ることからはじまった。相手役と向き合ってジェイクの内面からの声を探る。竹野内さんは感じていることを声に出すことが難しい。初日から自分のなかの抵抗感にぶつかる。頭で考えてしまって衝動にのっていけないのだ。
 次に相手役の動きに合わせて動くことを要求される。動きながら声を出すが、声と身体の動きがつながらない。言葉と動きはつながっているもの、身体は行動をもっているもの──なのだが、考えてしまうので、身体と言葉が つながっていかない。大きな抵抗感と戦っているようだ。
 こうして俳優の問題が明らかになっていく。ロベルタはまた、竹野内さんの「自分を客観的に見るくせ」、「頭を掻くくせ」などの問題を指摘しながら、それは竹野内さんのものでジェイクではないことを知らしめ、ジェイク探しへと追い詰めていく。

 メソード演技は内面からの演技であり、俳優に問題意識がなければ自分と向き合うこともないだろう。これまで訓練経験のない俳優が一週間や10日くらい指導を受けたからといって、簡単に自分の演技の本質を変えられるほど、俳優の演技の問題は単純ではない。
 何より、カメラやスタッフを前にこれまで人には見せたことのない自分をさらしていかなければならない。見せたくない自分を公開していく──プレッシャーとの戦いが続く。番組のタイトル通り、俳優は裸にされていくのだ。大きな戸惑いと葛藤に揺れながら、一度はレッスンそのものを中断してしまう事態もおこるのだが、レッスンの終盤が近づくにつれ、しだいにカメラも周りのスタッフも気にしなくなっていく竹野内さんがいる。
 自分の内面をみつめ、自分と向き合い、戦い、チャレンジしていく。一週間でよくここまでチャレンジしたと思う。日本を離れ、演劇の都ニューヨークという異国でのレッスンであることも、大きくプラスになっているように思う。

 日本でメソード演技の指導をはじめて、竹野内さんと同じような問題を抱えた俳優を大勢みてきた。セリフを感情で言おうとするが、セリフと身体とは別もので、身体は動かなくなる。典型的な日本人の演技で、だからみんな同じような演技になる。そのパターンを壊すのは大仕事だ。しかし、日本の俳優の演技の向上を考えるなら、このパターンを壊すところからしか始まらないと思う。残念ながら俳優としての問題意識が上がっていかなければ、壊す必要性にも迫られない。それが一番の問題かも知れない。

 レッスンが終わって、竹野内さんはロベルタに感謝していると言う。人の目をどうしても意識してしまう世界から、人の目に囲まれながら、気にせず自分の世界に集中することを知った竹野内さん。う〜ん、私もファンになってしまうかも・・・!



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プロフィール

sakuramoriwa

Author:sakuramoriwa
守輪咲良。演出家。演技私塾「櫻塾」代表。劇集団「咲良舎」主宰。日本演出者協会会員。一般社団法人日露演劇会議・常務理事。明治大学文学部卒。札幌市出身。

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