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守輪咲良活動日記No.16 フランス・イギリス・イタリアからの三つの芝居(その1)

守輪咲良活動日記No.16 フランス・イギリス・イタリアからの三つの芝居(その1)


 フランス・イギリス・イタリアからの三つの芝居
 (その1)


 フランス コメディ・フランセーズ公演「神の曲芸師」

 観ておきたいフランスイギリスイタリアからの芝居を立て続けに観た。こんなに多彩な芝居が一度に観られるなんて、東京の演劇事情もかなり国際化したということか? ロシアからはモスクワ芸術座セルゲイ・シェンタリンスキー氏のワークショップが開催中だ。日本の演劇界にはあまり馴染みのない優れものばかり。しかし残念ながら、どれも短期間で終わってしまう。こういった芝居に大いに刺激を受け、観客層が厚くなったら、日本の演劇界も変わってくるのかも知れない。これまでの日本の俳優達が、おちおちしていられなくなる時代がやってこなくちゃ!

 韓国の一級の俳優さんたちと共演した日本のベテラン俳優陣が、自分たちの演技の方が優れていると思っているらしいぞと噂が流れた。これじゃ変わり様がないわけだ。でも、真剣に国際レベルの演技を勉強したいと思っている人たちもたくさんいるわけで、こういった人たちに本物の俳優教育の環境が与えられるようになることが早急に必要だ。どんなに良いワークショップでも、訓練とは別なのだから。じっくり時間をかけて訓練する必要がある。そして一級の演技に触れる機会が必要だ。
 東京でこれだけ多彩な舞台を観ることができるようになった今、誰にも簡単にできること!
 まずは一つでも多く上質の舞台を観ることだ。

 まずは、6月28日に南青山の銕仙会能楽研修所で行われた、コメディ・フランセーズの俳優ギヨーム・ガリエンヌ演じる「神の曲芸師」。ガリエンヌ氏は、Bunkamuraル・シネマで上映中の「サガンー悲しみよ こんにちはー」(7/24まで)に出演しているという。テレビ、映画、舞台と幅広く活躍しているフランスの俳優。セリフをしゃべりながら能舞台に出てきたガリエンヌ氏はごく普通の上下黒の稽古着(に見える)だけ。音響効果もなく、一人、アッシジの聖フランチェスコの生涯を1時間20分、落語の語りのように何人もの人物を演じる。だが、ダリオ・フォーの脚本だ。一筋縄ではいかない。無神論の共産主義者か、はたまた反聖職者主義か。政権や教会を相手に過激に風刺、その活動が評されてノーベル文学賞を受賞した作家だけれど、日本では上演される機会が少ない。2002年にシアターΧで上演された「アナーキストの事故死」 山上優さんの存在感と素晴らしいエネルギーで成功している。優さんとはその後、2006年に「青年座劇場」演出した時、出演してもらうチャンスに恵まれた。
 俳優座のLABO公演として上演された「主人は浮気なテロリスト!?」 も面白かった。若手の女性演出家だったことがとても印象に残っている。

 今回、ガリエンヌ氏の演技にはとても惹きつけられたが、能舞台を意識するなら、ダリオ・フォーの語る膨大なスピリチュアリティはもっと深いメッセージ性を持ちうるのではと思った。それにしても集中の仕方が違う。語っている世界が自分の存在とつながっている。日本の俳優がやったらもっと心情の方につながるだろうなあ。(つづく)

 (守輪咲良)


 守輪咲良と咲良舎の上演記録・ワークショップ等の詳しい情報はホームページ版「さくらの便り」へ。

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プロフィール

sakuramoriwa

Author:sakuramoriwa
守輪咲良。演出家。演技私塾「櫻塾」代表。劇集団「咲良舎」主宰。日本演出者協会会員。一般社団法人日露演劇会議・常務理事。明治大学文学部卒。札幌市出身。

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